ここでは,ふんどしの歴史を簡単に紹介します。
ふんどしの由来は大きくわけて「南方伝来説」と「大陸伝来説」とがありますが,定説はありません。南方伝来説の根拠は,東南アジア,ポリネシアや南米地区で六尺ふんどしとほとんど同じかたちのものがあることから言われる説で,一方大陸伝来説は,中国大陸に「特鼻褌」(とくびこん,たふさぎ)とよばれる,男の人の大事なところが牛の鼻のように見えるふんどしがあり,それが日本に伝わったというものです。
もともとは南方伝来の六尺ふんどしが基本にあり,時代を経て越中ふんどしが生まれたとも言われています。
昔は,麻で作られていましたが,江戸時代に入り木綿が使われるようになると,庶民にも普及しました。
第二次世界大戦までは日本人男性の主な下着でしたが,第二次世界大戦後,洋装化が進み,ブリーフやトランクスなどの下着が主流となったことで,急速にすたれました。
それでも,はだか祭りなどのお祭りや,お相撲,一部の小・中・高校で行われる臨海学校,熱心なふんどしファンの方々,および新しい傾向として女性のファンの方が増えていること,などを考えると,ふんどしはまだまだすたれないと思われます。
【参考文献】
Wikipediaのふんどしの項目